「一生忘れない」勝みなみは33位 スーパー15歳の忘れ物
2014/05/11 17:18
茨城県の茨城GC西コースで開催された国内女子ツアー「ワールドレディスサロンパスカップ」。勝みなみは最終日を3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算5オーバーの33位タイでメジャー4日間の戦いを終えた。
3日目に後退して51位からスタートした最終ラウンドはインコースからのティオフ。11番でいきなりバーディを先行させると、苦手としていた12番(パー5)で2連続。フェアウェイからの第2打は連日フェアウェイウッドを使っていたが、4番アイアンできっちりとフェアウェイを捕えることに専念し、1メートル強を決めた。
後半インで1ストローク落としたが「今日は昨日よりも良いスコアで回ることだった」と前日「75」よりも4つ好スコアで終えたことには満足。4日間を振り返り「宮里藍さん一緒に回れた。これから先、回れるか分からない。プロの試合で82(初日)を打つのも、65(2日目)も初めてだった。初めて続きで…一生忘れない」と充実感たっぷりだった。
次戦は2週後の「九州女子アマ」となる。「パターをしっかり寄せられるように修正して…でもまずはちょっと休みたい。友達に会いたいです」と入学したばかりの高校生活も楽しみたい。「たぶん、揉みくちゃにされますね」と何にも代えがたい経験を誇らしげに言った。
激動の4日間で、15歳の頭からすっかり抜け落ちていたのがこの5月の第2日曜日のこと。ホールアウト後「あっ、母の日!」。ちょっぴり悔しそうに「もうちょっと頑張って、良いスコアで回れたらよかったのに…」とポツリ。けれど今週も、ロープの外から愛娘を見守り続けた母・久美さんに不満があろうはずはない。(茨城県つくばみらい市/桂川洋一)