森田遥はまたも惜敗…近くて険しいプロへの道
史上5人目のアマチュア優勝を狙い「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」の最終日を8アンダー首位タイで出た森田遥が、スコアを1つ落として通算7アンダーでホールアウト。優勝した一ノ瀬優希に2ストローク及ばず単独2位に終わった。
2日連続で最終組でのプレーに「緊張はなかった」と振り返ったが、パーセーブこそしたものの1番でティショットを右に曲げ、2番ではグリーンを狙う2打目を左サイドに曲げてボギーが先行した。夢の早期実現をかけた1日。力が入らないわけはない。「力んでいるのは分かったので、その後は修正しました」と、4番パー3でのバーディにつなげ、ようやく地に足がついた。
高校3年生の森田は7月19日に18歳の誕生日を迎えるが、4月1日時点で満18歳に達していないため、プロテストを受験できるのは来年以降。優勝すればプロ宣言する権利が与えられ、本人も希望する早期プロ転向が可能になる。なんとか首位タイでハーフターンし、その夢を必死に追ったが、中盤以降は連続ボギーをたたくなど、なかなか噛みあわずにスコアを落とした。
最終18番パー5は快挙を見届けようと集まったギャラリーを前にバーディで締めくくり、単独2位に食い込んだ。だが、森田にとって優勝以外は一緒。ホールアウト後は「悔しいですね」と肩を落とした。
「初日、2日目といい位置にいて、最終日にスコアを落としてしまったのが悔しいです。途中も2、3メートルのパーパットを拾って我慢のゴルフをしていましたが、チャンスに付けられなかった。悔しい」。
優勝については「意識はしないようにしていました」と心がけたという。「運が良ければ勝てるかもしれないという気持ちがあって。ミスさえなければ…。今日は長い1日でした」と正直に明かした。3月の「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」でも1打差の3位に入っており、いくら噛みしめても悔しさは募る。
次週は今季の国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」に出場を予定している。「プロの試合に2週連続で出るのは初めてなので、体力的もきついとは思いますが、世界のトップレベルの選手もくるので、楽しみにしています」と、気持ちを切り替えた。(千葉県市原市/本橋英治)