2014年 Tポイントレディス

1ペナにも腐らず…猛追の原江里菜が1差2位浮上 6季ぶりVなるか

2014/03/22 18:49
復活優勝が待たれる原江里菜が1差2位に浮上。6シーズンぶりの優勝なるか?

穏やかな天候に恵まれたムービングデーを、首位を3打差で追う原江里菜が牽引した。佐賀県の若木GCで開催中の国内女子ツアー「Tポイントレディスゴルフトーナメント」2日目。4連続を含む7バーディ、3ボギーの「68」で回り、首位に1打差に迫る通算6アンダーで2位に浮上。2008年8月「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」以来6シーズンぶり、ツアー通算2勝目のチャンスを掴んだ。

後半の猛追で、森田理香子の独走に待ったをかけた。13ホールを終えてイーブンパーに留まっていたが、14番(パー5)の3打目を1メートルに絡めたチャンスがチャージの狼煙。バーディ後の15番では、グリーンエッジまで約3ヤードの花道から、パターで20ヤード先にあるカップに直接ねじ込み2連続。さらに16番で1メートル、17番(パー3)で2メートルを決める4連続バーディで、停滞していたリーダーボードを一息に駆け上がった。

そんな原だが、前半5番では不運に見舞われた。ピン手前約10メートルからバーディパットに臨むアドレス時、ボールが傾斜の影響により僅かに動いた。「まったく予想していなかった」という事態から1ペナルティを科されボギーとなったが、「ボギーパットは1.5メートル。(沈められて)けっこう良いボギーだったのでペナルティを忘れさせてくれた」と気分を切り替え、笑顔で18ホールを終えた。

「ショットは全体的に良くはない」と口にしながらも、オフに重点的に取り組んだという(方向性を重視する)ライン出しのショットが、ターゲットをピンポイントに狙う時の武器になっている。明日は最終組で、1打先を行く森田理香子との直接対決。「緊張はすると思うけど、自分のやることだけに集中していきたい」と、復活優勝に挑む最終日を冷静に見つめた。(佐賀県武雄市/塚田達也)

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