2014年 ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ

藤本麻子「自分は弱い」 プロ6年目の新境地

2014/03/14 18:31
ツアー2勝目へ、昨年と同じく首位スタートを決めた藤本麻子

高知県にある土佐CCで開幕した国内女子ツアー第2戦「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」初日。強風と硬いグリーンに多くの選手たちが苦しみ、アンダーパーをマークしたのはわずかに6人という状況の中、23歳の藤本麻子が3アンダーで首位に並んだ。

2番(パー3)で10メートルのバーディパットを沈めて勢いに乗った。その後は11番までにさらに3バーディを積み上げて、ボギーは13番の1つだけ。「パッティングがうまくいった」。一方で「まだショットの距離感が合っていない」。コースはアップダウンがあり、フェアウェイにも傾斜が掛かる。平らなライとは違った微調整が、強風の中で求められている。

4歳からスキーを始め、モーグル選手を目指していたという藤本は、「今でも冬はゴルフよりもスキーをしている方が好き」というウィンタースポーツファン。今オフには家族で北海道旅行に行き、数年ぶりのパウダースノーも満喫した。その後のソチ五輪では、浅田真央に感動した。「あの状況で自分の力をすべて出し切るのはスポーツ選手として尊敬できる。すごいとしかいいようがない」。もちろん、自身の“オリンピック出場”への情熱も「強いです」。

昨年の今大会でも初日「66」で単独首位発進をしたが、2日目以降は「72」「76」と尻すぼみで31位タイに終わっている。課題だったメンタル面の弱さは、開き直ることで克服の兆しも掴んだ。「“自分は弱い”と思ったら、気楽にプレー出来るようになりました」。

強さと弱さ。精神面をコントロールできるようになったのは、プロ6年目の成長か。2011年の「伊藤園レディス」以来となるツアー2勝目へ、昨年と同じ失敗は繰り返せない。(高知県香南市/今岡涼太)

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