五輪を目指す「勝負の年」 比嘉真美子、地元Vを意気込む
プロ2年目でさらなる飛躍を目指す比嘉真美子は、地元・沖縄で7日(金)に開幕する「ダイキンオーキッドレディス」を前に、「今年は自分にとって勝負をするという気持ちで迎えられます」と力強く意気込みを語った。
まだ15歳だった2009年大会に初出場(12位タイ)し、ジュニア時代から親しんできたシーズン開幕戦。ツアーデビュー年でプロ転向後初出場だった昨年は力も入ったが、悔しい予選落ちの結果に終わった。しかし、その後は2勝を果たすなど“ルーキー”としては目覚ましい成績を残し、再び戻ってきた。
「昨年のシーズンはプロとして本格参戦する1年目で、コースも知らないし、毎週戦っていくリズムも手探り状態で不安のほうが大きかった。今はやっとシーズンが始まるという感じですね。オフの間、試合がしたくてどうしようもなかったぐらいなので」。昨年の実績は確かに自信となり、新たな1年への戦力となっていそうだ。
比嘉が掲げる今季の目標は、国内メジャーで優勝すること。「全選手が勝ちたいという思いの強い試合で、自分も勝ちたいと思って勝つことです。技術も、気持ちも強くないと勝つことはできないと思います。そのような勝ち方ができなければ、一流と呼ばれる選手にはなれないので」。真っ直ぐ一点を見つめる視線の先には、日本のトップの座だけが浮かんでいる。
プロ転向後から口癖のように「五輪に出場して金メダルを取ることが目標です」と話す比嘉の言葉に揺るぎはない。五輪代表にはロレックス(世界)ランキングを上げることが必要条件となるため、「日本ツアーで戦い続けることで、ランクを大きく上げるのは大変だと思いますが、ベストを尽くして行けるところまで上げて行きたい(現在51位)」と、国内にいながらも世界を意識した戦いを繰り広げる。
1月には歯科衛生士の姉からのアドバイスで歯の矯正も始めたという。「もともと歯並びが良くないので綺麗にしたかったのもあるのですが、かみ合わせが悪いせいで寝ている時の疲労の取れ方も変わっているというので。たぶん、2、3年は続けます」。ゴルフ向上のためには、どんなことでも取り組む姿勢だ。
最初から飛ばしていきたい。昨年は地元の声援に応えられなかった開幕戦に「優勝を目指したい」と、メジャーと同等の意気込みで挑む。(沖縄県南城市/本橋英治)