横峯さくらは15位浮上 逆転女王へ「開き直ってやるしかない」
2013/11/30 17:22
宮崎県の宮崎カントリークラブで開催中の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の3日目。20位タイからスタートした横峯さくらは「昨日、一昨日よりもショットが良かった」とショットに安定感が戻り、3バーディ、2ボギーと今週初のアンダーパーをマーク。通算5オーバーの15位タイに浮上し、いよいよ女王争いの決着を迎える明日の最終日に臨む。
約281万円差を追う賞金ランキングトップの森田理香子は通算3オーバーの11位タイ。横峯が逆転するには単独8位以上(森田が単独15位以下)が最低条件で、追い詰められた状況は変わらないながらも、辛くも可能性をつないだ形だ。
2日目終了後、コース近郊にある練習場で父・良郎さんの指導のもと、左右に曲がっていたショット復調の糸口を掴んだ。「テークバックのトップがちょっと浅かったことを父に指摘された。そこに気をつけることでリズムが一定になった」。スタートホールの1番で5メートルを決めてバーディ先行。その後はチャンスをことごとく逃して停滞するが、後半13番でショットを2メートル、17番では残り70ヤードから30センチに絡め、前日までの2日間で1個だったバーディ数をこの1日だけで上回った。
「もっとアンダーで回ることも出来たと思うけど、パットが入ってくれれば・・・」と不満の色も浮かべたが、まだまだ伸ばせる余地を感じていることの裏返し。この2日間の内容を通しては見えてこなかったチャージの予感も漂わせ、「森田さんとは差が開いているけど、あと1日ある。開き直ってやるしかない」と力をこめた。9月から3勝を挙げる猛烈なラストスパートを無駄にしないためにも、このままでは終われない。(宮崎県宮崎市/塚田達也)