単独首位の大山志保 最終18番のダボに「詰めが甘い」
2013/11/29 18:55
宮崎県で行われた「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」2日目は、風が時とともに強まり、全体的に伸び悩む難コンディション。「もともと風は大好き」という大山志保が1つ伸ばして通算4アンダーの単独首位に立ったが、最終18番は悔いの残るダブルボギーだった。
2位に2打差をつけて迎えた最終ホール。ティショットを右ラフに打ち込むと、2打目はグリーン右手前のラフにショート。前方には松の枝が迫り出していたため、3打目は低く出してグリーン手前の傾斜にワンバウンドさせるアプローチを狙った。これが「強めに入ってしまった」と思った以上に高く上がり、そのままグリーンにキャリーしてカップを10メートルほどオーバーした。
傾斜だけでなく、上から下への目も強いコース名物の3段グリーン。パーパットはカップと正対するかと思うほど大きなスライスラインを意識して打ったが、「強く入った」とラインを外れてカップ上3メートルに止まり、気持ちとしては“触るだけ”のデリケートな下りのボギーパットもショートして、3オン3パットとした。
大山は「2打目のライが悪かったのに、一か八かで7番ウッドで打ったのが悪かった。ああいうことがあるから優勝できない。詰めが甘いんですね」と、元凶となった2打目の判断について自らを叱責。ショット、アプローチ、パットと好調を自覚しているだけに、ことさら強い後悔が募った。
まだ2日目だったことがせめてもの救い。「最終日じゃなくて良かった。そのまま終わるよりも逆に気が引き締まったと思うし、この反省を生かしたい」と前を向き、2度目の地元メジャー制覇への良薬とした。(宮崎県宮崎市/塚田達也)