横峯さくら「楽しむ余裕はありません」
賞金ランキングトップの森田理香子を約281万円差で追う横峯さくらが、2009年以来2回目となる女王戴冠へ向け、宮崎県の宮崎カントリークラブで28日(木)に開幕を迎えるツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に臨む。
多くのゴルフファンが胸を躍らせる最終決戦。しかし、舞台に立つ横峯の心中は穏やかではないようで、「見ている人は楽しい最終戦だと思うけど・・・私は自分自身のことで精一杯。楽しむ余裕はありあせん」と苦笑いを浮かべながら、切羽詰まった正直な心境を吐露した。
横峯が森田を逆転するには単独8位以上(森田が単独15位以下)が最低条件となり、重いビハインドを背負っているのは確か。だが、横峯の過去の戦績からすれば決して悲観的な数字ではない。
初出場の04年から8回の出場で、2勝(05年、09年)を含むトップ10入り5回。そのうち09年の優勝は、今年と同じく同2位で迎え、約540万円差をつけられていた諸見里しのぶをひっくり返しての大逆転劇を呼び込んでいる。
最終決戦を前に「今は落ち着いているけど、明日からはどうゆう気持ちになるのか分からない。緊張はすると思うけど、それを受け入れてどこまで出来るかだと思う」と話す横峯。特に明日の初日は、賞金ランキングトップ2が最終組でペアを成す森田との直接対決となる。“緊張を受け入れる”ことは今年8月から正式に契約を結ぶメンタルトレーナーの指導の一環。今週の大一番こそ、その真価が示される時だ。(宮崎県宮崎市/塚田達也)
<横峯さくらの逆転条件>
・優勝(2,500万円加算)/賞金女王決定
・単独2位(1,450万円加算)/森田が単独3位以下で決定
・単独3位(1,000万円加算)/森田が単独5位以下で決定
・単独4位(800万円加算)/森田が単独7位以下で決定
・単独5位(660万円加算)/森田が単独8位以下で決定
・単独6位(568万円加算)/森田が単独9位以下で決定
・単独7位(468万円加算)/森田が単独10位以下で決定
・単独8位(368万円加算)/森田が単独15位以下で決定