滑り込みでシード復帰の上田桃子に新たな挑戦欲が…
2013/11/24 18:05
愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山で開催された、国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」の最終日。首位に2打差の2位からスタートした上田桃子は4バーディ2ボギーの「70」で回り、通算12アンダーの3位タイでフィニッシュ。2シーズンぶりの優勝には届かなかったが、賞金ランキングでは55位から47位への浮上を遂げ、滑り込みで2年ぶりのシード権(永久シード者を除く賞金上位50人)復帰を決めた。
「自分の中では、悔しい思いのほうが強いですね…」と、まずは優勝争いで敗れた悔しさをにじませた上田。その一方で、「ホッとしているところもある。今年はケガも多かったし、やっと終わった、という感じです」とあふれだす安堵感は否めない。
今季は国内シード権を持たず、出場可能だったのは主催者推薦による8試合(LPGAの規定による)のみ。「限られた試合しか出られず、ずっと気を引き締めないといけない状況だった。緊張はしていなかったけど、今朝も食事が入らなかった」。精神的な負担の大きい状況からようやく解放された喜びは、当然ある。
国内シードを確保できたことで、別の欲も出てきた。今季喪失した米国女子ツアーの来季出場権だ。「ファイナルQT(12月4日~)は、ちょっと考えています。クラフトナビスコ選手権(米女子メジャー初戦)にも出たいし、受けるだけは受けにいくかもしれません」。喉元過ぎれば熱さ忘れる?! “崖っぷち”からの脱出した勢いに乗じ、6年間プレーしてきた米国ツアーへの想いが再び刺激されたようだ。(愛媛県松山市/塚田達也)