首位タイ浮上の比嘉真美子 夢舞台まであと一歩
2013/11/09 17:51
三重県の近鉄賢島CCで開催されている国内女子ツアー「ミズノクラシック」の2日目。首位に2打差の11位から出た比嘉真美子が、6バーディ、ノーボギーの「66」をマークし、通算8アンダーの首位タイに浮上した。
今大会は米国女子ツアーの公式戦も兼ねており、優勝者には米ツアーの来季出場権が付与される。アマチュア当時から将来の目標を海外進出に置いてきた比嘉にとっては、夢を叶える最短ルートだ。
「久々に6アンダーというスコアが出た。忘れかけていた感覚」。前半2番で3メートルのチャンスを決めてバーディを先行させると、7番(パー5)では持ち前の飛距離で魅せた。フロントエッジまで217ヤードの2打目を5番ウッドで2オンし、悠々のバーディで流れに乗ると、11番で3つ目、さらに後半14番から3連続バーディ。「ノーボギーだったし、すごく良かった」と快心のラウンドを振り返った。
今年は初めての国内ツアーフル参戦とあり、「すごく忙しくて、考える時間があまりなかった」と、海外挑戦はひとまず封印してシーズンを戦っている。しかし、海外ツアーの出場権が得られれば迷うことなく海外に飛び、8月の「全英リコー女子オープン」を含め3試合に参戦。夢舞台への想いを、心の中で静かにあたため続けてきた。
「勝つことがベストだけど、勝っても負けても後悔だけはしないようにしたい」。初出場となる今大会で早々につかんだビッグチャンス。最終日は、全力でもぎ取りにいく。(三重県志摩市/塚田達也)