“攻め”の上田桃子 初志貫徹で望みをつなぐ
2013/10/26 18:48
兵庫県のマスターズGCで開催されている「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」3日目。首位に1打差の2位タイから出た上田桃子は5バーディ、3ボギーと2つ伸ばしたが、通算5アンダーの5位タイに順位を落として明日の最終日を迎える。
今週のテーマに掲げ、初日の好発進へとつなげた攻めの姿勢。しかし、前半2番では「攻めるのが早すぎた」と、ボールはグリーン奥目に切られたピンをオーバーして奥のラフへ。アプローチを寄せきれずにボギーを先行させてしまう。
だが、上田の気持ちに迷いはなかった。「攻め抜くことは自分が決めたこと。ここでブレるのか? いや、攻めよう」。直後の3番では、フェアウェイからの2打目をピン手前2メートルにつけて早々に奪い返すと、続く4番(パー3)ではピンを果敢に攻めて1メートルにピタリ。さらに5番では7メートルのバーディトライをねじ込み、力強いガッツポーズを作った。
後半最初のボギーを叩いた13番のあとも、「気持ちの切り替えがしっかり出来ていた」と14番で1.5メートル、15番で6メートルを決めての連続バーディ。前後半ともに傾きかけた流れを連続バーディで断ち切り、上位に踏みとどまった。
首位を独走する横峯さくらとは6ストローク差をつけられているが、2位との差はわずかに1ストローク。独走と混戦は紙一重なだけに、上田も「まだ分からない」と諦めていない。「このコースはティショットが打ちにくいホールがあるので、そこに注意して明日も攻めていきたい」。来季シードの危機から脱する一発逆転へ向け、明日も初志貫徹の決意で臨む。(兵庫県三木市/塚田達也)