2013年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯

笑顔を封印?初メジャー制覇へ挑むイ・ボミ

2013/09/14 20:10
3日間でボギーは僅かに1つのイ・ボミ。安定感のあるゴルフで初メジャー制覇に挑む

「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」3日目を終えて、比嘉真美子と通算11アンダーで並んで首位に立った韓国のイ・ボミは、今週の54ホールでボギーはわずか1つだけと好調だ。先週は2日目の後半以降ノーボギーだったので、かれこれ81ホールでたった1つのボギー。先週までのパーセーブ率は89.19%と堂々のランキング1位で、抜群の安定感を武器にビッグタイトルを狙っている。

ボミのキャディを務める清水重憲氏が説明する。「去年のシーズンが終わって、ドライバーもアイアンの精度も高かったけど、アプローチだけが唯一気になるところでした。だから、今年は開幕戦からショートゲームをずっと練習してきました」。その成果は、メジャーの難セッティングで存分に生きている。

「今日は100%満足です」とノーボギーの3日目を、ボミは笑顔で振り返った。「難しいホールでボギーも無かったし、良かったと思います」。

明日最終日は今季初優勝へ向けての戦いでもある。3位に4打差をつけ、目の前の敵は同スコアで並ぶ19歳だけ。「ドライバーは飛ぶし、アイアンも飛ぶ。イージーな感じでプレーしている印象です」と相手を評した。

この日はラウンド中も笑顔で談笑する場面が見られた2人だが、明日は違う雰囲気となりそうだ。「(相手を)意識して、緊張してやった方が自分のリズムもよくなると思うので、明日は多分違うかな。比嘉さんより、もっともっと集中して頑張ります」。

“スマイル・キャンディ”の愛称で象徴されるボミの笑顔も、勝負のかかった最終日は、ホールアウトまで見る機会が少なくなりそうだ。(北海道恵庭市/今岡涼太)

2013年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯