「攻めのゴルフに徹したい」 北田瑠衣は4位Tで最終日へ
「最後のボギーがもったいなかったですね」と悔しさいっぱいでクラブハウスに戻ってきた北田瑠衣。茨城県で開催されている「サマンサタバサ・ガールズコレクション レディーストーナメント」の2日目、6バーディ、1ボギーの「67」でラウンドした北田瑠衣が、通算9アンダーの4位タイに浮上し、明日の最終日を迎える。
バーディ合戦が予想された上位争いを予想していた北田は、スタートからバーディを奪って攻勢に出る。ピンをデッドに狙ったショットで、バーディを量産し、前半に4つのバーディを奪って上位争いに早々に名乗りを挙げた。「今日は昨日よりもショットが良かった」と、精度が光ったアイアンショットに加え、ティショットもフェアウェイをきっちり捕らえてスコアメイクに繋げた。
しかし、ノーボギーで迎えた18番では第2打をピンまで約16メートルに運んだが、「気持ちよく打ってしまった」と1.5メートルをオーバー。返しのパーパットを決めきれず、後味の悪いボギーでホールアウトした。それでも「ショット、パット、アプローチ全てが良い状態。自分のゴルフが気持ちよくできているのは今年初めてかな」と確かな手応えがある。
2008年の「日本女子オープン」から2013年の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」まで、約5年、154試合にわたって連続試合出場を続けていたが、今季の「リゾートトラストレディス」で欠場を決めた北田。その理由は、67歳の父が入院することとなり、そんな父に付き添うためだ。先週のオープンウィークには、回復した父とタイ・バンコクを旅行し、父娘水入らずの時間を過ごした。「(快気したことへの安心も)ありますね。あとは私が頑張れば喜んでくれるので」と、父を気遣う。
「昨日よりも今日の方がゴルフの内容もいい。明日も必ずバーディチャンスに付くと思うので、それをしっかり決められるように、攻めのゴルフに徹したい」。首位の表純子とは7打差と開くも、周りの人の笑顔のため、父の笑顔のために、2010年の「Tポイントレディスゴルフトーナメント」以来、3年ぶりの勝利に望みを懸ける。(茨城県稲敷郡/糸井順子)