2013年 ニチレイレディス

19歳の辻梨恵、“禅ゴルフ”で首位発進!

2013/06/21 16:49
19歳の辻が首位タイ発進!この落ち着きは、やはり“禅”効果?

小雨の降り続いた「ニチレイレディス」初日、リーダーズボードの一番上には、今年がツアーデビューの19歳、辻梨恵の名前があった。6バーディ1ボギーの「67」、通算5アンダーの首位タイでホールアウトした辻は、「(ボードは)一瞬見て、見ないようにしました」とツアーで初めてとなる首位に照れ笑い。

「昨日までショットが良くなくて・・・」と辻は言う。「今日、急遽コーチに来て貰って、朝のレッスンで修正できました」と、感覚が戻ったのはまさにスタート前だという。こすり球が出て、距離が出なかったスイングを、「アドレスが一番で、あとはテークバックとフォロースルー。全部ですね(笑)」と、大きく修正。「オープン気味になっていたので、右を向く感じでやりました」とすぐに好結果へと繋げた。

先週の「サントリーレディス」初日は8位タイの好発進をするなど、序盤に続いた予選落ちから一転、ここ4試合は連続予選通過と上り調子だ。「最初は自分でも分からない緊張が体にあったけど、最近はその緊張も分かってきてミスを防げるようになってきた。(緊張すると)肩に力が入ってしまうので、呼吸ですかね」と、実家が禅寺というメリットを生かし、心と体を落ち着かせる方法も体得している。

「パターが入ってくれたので、このスコアがでました」という初日。しかし、辻にとっては、2日目以降がまだ鬼門となっている。「(2日目にスコアを落としてしまうのは)マネジメントですかね。ちょっと攻めたりしてしまう。そういうタイプじゃないんですけど、それが出ちゃうみたいで・・・」。

伸び盛りで、佐伯三貴が憧れという辻は、「ヨネックスレディス」で初めて練習ラウンドを共に回らせて貰い、「絶対あそこに打つという気持ちを持ちなさい」と貴重なアドバイスを貰ったという。佐伯は「全米女子オープン」で不在だが、その言葉は生き続けている。「あまり意識しないで、マネジメントをしっかりやれば、上位にいられると思います」と、辻はにっこりと締めくくった。(千葉県千葉市/今岡涼太)

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