2013年 リゾートトラストレディス

佐伯三貴、今季3勝目と賞金トップに返り咲くか

2013/06/01 18:01
前半苦戦した佐伯三貴は後半にスコアを伸ばし首位と2打差に浮上した

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の2日目にスコアを2つ伸ばした佐伯三貴が、通算5アンダーの4位タイに浮上。首位と2打差で今季3勝目を狙い、最終日を迎えることになった。

ラウンド後の佐伯は明るい表情でクラブハウスに引き返してきたが、表情とは裏腹に「あんまり楽しくなかった・・・」と肩を落とした。その理由は前半のゴルフの内容が良くなかったからだ。

スタートの1番で寄らず入らずのボギースタートとすると、2番パー5ではバーディを奪うが、その後はティショットが微妙に曲がりラフに捕まるなど、パーをセーブするのが必死。7番パー5ではグリーン手前30ヤードからのアプローチがピンを3メートルオーバーすると、持ち前の強気のパッティングでパーセーブをしてスタート時の3アンダーを維持した。

ところが、左ドッグレッグの9番では、ティショットが右サイドに深いラフに捕まると、7番ウッドで放った2打目はピン方向に飛んだがグリーンを駆け上がり、勢いは止まらず奥のベアグラウンドまで転がってしまった。返しの3打目は高いマウンドに当てて勢いを殺したが、下り傾斜で6メートルオーバーして2つ目のボギーをたたいた。

悪い流れを変えたのはインターバルの休憩だった。約20分で「気持ちを切り変えました」という佐伯は、13番から2連続バーディを奪うと、17番パー3ではピンの左1メートルにぴたりとつけてバーディを奪いスコアを伸ばした。

今季すでに2勝している佐伯は、同じく先週2勝目を果たした森田理香子に賞金ランキングで首位の座を奪われた。しかし、今週優勝すれば再逆転となる。「優勝は考えないで、自分の決めた最低でも60台というスコアを目指して頑張ります」と話す佐伯。最終日に勝負服の黒いウェアを来て登場すれば、逆転優勝を目論んでいることが明確になる。(兵庫県三木市/本橋英治)

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