2013年 サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント

原江里菜、攻めずに攻めて5年ぶりの首位発進

2013/05/03 17:57
キレの良いショットでスコアを伸ばした原が首位タイにつけた

国内女子ツアーの今季第9戦「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」の初日に4アンダーをマークした原江里菜が、2008年以来の首位タイスタートを切った。今季第2戦「ヨコハマタイヤPRGRレディス」で4位タイに入るなど、復調の兆しを見せていたが、その後は優勝争いに絡むことなく、5試合が過ぎた。

「調子自体は悪いわけじゃないです。先週からパットのフィーリングも良くなってきました」。先週、パッティング時に頭を残すようにしたいので、キャディにチェックしてもらうと「左右だけでなく上下にも動かさないようにしたら」とアドバイスを受けた原は「出球が左に行くミスがなくなったんです」と、悩んでいたパッティングにも自信を取り戻した。

この日、5バーディ、1ボギーとスコアを伸ばしたポイントを「コースマネジメントですね」と話す原。「ショットは安定してはいるが、無理にピンを攻めてしまうとトラブルになる可能性もあるので、ピンを攻めずにバーディパットを打ちやすい位置にピンポイントで攻めました」。

スタートの1番からピンの手前4メートルに2オンさせて上りのバーディパットを決め、3番パー5もピンの横3メートルにつけてバーディ。左右に振られたピンに対してはセンター目を狙い、距離感が正確だったために多くのバーディチャンスにつなげた。

最終18番はフェアウェイセンターに2本の木が待ち構えている。残り143ヤードを残し、8番で打つか9番にするかを悩んだ。「グリーンの一番手前まで127ヤードで、私の9番アイアンだとそこがぎりぎりだと思ったんです。そしたら思った以上にフォローが強くて助かりました」と、確実に木越えをしたいと9番で振り抜いたショットは、ピンの横5メートルについてバーディを奪った。

この日、森田理香子と同組でラウンドした原は、ツアー屈指の飛ばし屋にひけをとらぬドライバーショットの飛距離を見せていた。スイングの切れも良く、のびのびとプレーをしていた。大会2日目も「今日と同じようなマネジメントができれば、スコアは伸びるはず」と、ピン(フラッグ)を攻めずにピンポイントに攻めるゴルフで、ツアー2勝目に近づけたい。(千葉県市原市/本橋英治)

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