比嘉真美子が賞金よりも欲しいもの

先週の「ヤマハレディースオープン葛城」で三つ巴のプレーオフを制し、ツアー初優勝を果たした比嘉真美子が、今週の「スタジオアリス女子オープン」で2試合連続優勝に挑む。

昨年はアマチュアとして出場し、優勝を果たした佐伯三貴、2位となった申智愛（韓国）に次ぐ単独3位に入った相性の良い大会に「すごく良いリズムと良い気持ちで回れていた印象がありますので、100パーセントの力で頑張っていきたい」と、2週連続優勝に向けて気持ちは上向き。

ツアー初優勝から2週連続優勝を果たしたのは、過去に2人しかいないが「チャンスがあればいくらでも優勝したい」と貪欲さをみせつつも「先週勝って思ったのですが、調子が良いだけでは勝てないんですよね。ツキというか運がないと、優勝は難しいということを知りました」と、プレーオフに残れたツキと、その2ホール目で勝利を掴んだ運を実感する。

そして優勝した翌週に予選落ちをしないようにと意識する選手が多い中「優勝しても予選落ちをしても、1試合、1試合気持ちを切り替えてフラットな気持ちで行くのが今年開幕前に立てた目標なので、今週はそれが試される週ですね」と、課題を明かす。

優勝明けの月曜日は「バタバタしていたので、火曜日を完全なオフにしました」という比嘉は、ツアーに帯同する母親と姉との3人でアウトレットでショッピングを楽しんだ。「私は2、3着しか買っていないのに、2人の方がたくさん選んでいましたね。支払いはまとめて私の担当です（笑）」。

優勝を果たしたことで、自分へのご褒美は「特にないですね、今は賞金がどうのというよりも、優勝したい気持ちが強いので」と、初優勝の喜びもそこそこに、2勝目、3勝目と勝利数を積み重ねることを目指している。（兵庫県三木市／本橋英治）