2013年 Tポイントレディスゴルフトーナメント

新ミーティング委員長 吉田弓美子の決意

2013/03/21 17:40
2013年のミーティング委員長に就任した吉田弓美子。持ち前の明るさで選手たちを引っ張る

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)において、協会と選手を繋ぐパイプ役の中心となるミーティング委員長。役割的には選手会長と同義の重責を負うこのポストに、2013年は吉田弓美子が就任した。

今年4月末で26歳を迎える、若き委員長の誕生だ。前任の馬場ゆかりから引き継ぐ、次期の委員長を決める昨年12月の選手ミーティング。候補は井芹美保子服部真夕吉田弓美子の3人に絞られる中、「私がやります」と最後は自ら声を挙げた。

今週22日(木)に開幕する国内女子ツアー第3戦「Tポイントレディス」で、現在の心境を聞いた。「実績もまだツアー1勝だし、そこまでお手本になれるようなこともない。私より先輩の方がたくさんいるのに、大丈夫かな?という気持ちはあります」。その言葉には、今も不安が多分に含まれている。しかし、「委員長として色々な話し聞く機会も増えた。知らなかったこともたくさんあったし、人として成長できる1年になると思います」と、その立場が自分自身をさらなる成長を促すことにも期待を寄せている。

性格は明るく、豪快な笑い声が印象的なツアーきってのムードメーカー。小林浩美会長もLPGAのホームページ上で、吉田の明るさと、これまでチャリティイベント等に率先して参加してきた点を大きく評価。「今年はその元気とパワーを、ぜひゴルフファンの皆様に届けて欲しいと思います」とのコメントを残している。

トーナメントプレーヤーとして、そして委員長として。若くして、どちらの立場も崩すことは許されない立場であることは、吉田も重々承知している。「選手としては、もっと向上していかにお客さんに楽しんでいただけるか。委員長としては、みんなが頼りにしてくれて、相談してくれるようになるように1年間頑張ります」。この時ばかりは、笑顔を消して前を見据えた。(鹿児島県姶良市/塚田達也)

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