「アドレスは右手から」さくらの言葉に助けられた姉の留衣
2009/03/21 19:38
昨年一年間でレギュラーツアー5試合に出場したが、一度も予選を突破出来なかった横峯さくらの長姉・留衣。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」では、一打差で予選落ちを喫したが、今年2試合目で07年以来となる決勝ラウンド進出を決めた。
オープンウィークとなった大会前週。留衣とさくらは一緒に土佐CCで練習ラウンドを行った。その際、それまでスリクソンのドライバーを使っていた留衣に、「これを使ってみれば」とさくらは自身のゼクシオを差し出した。するとこれが、「キャリーで20から30ヤードは飛ぶ」とあまりの飛距離の差に愕然。すぐにメーカー担当者に同じものを用意して貰い、開幕前日に間に合わせた。
さらに、それまでは「足はフェードを打とうとしているんだけど、肩は右を向いていて、フェードもドローもどちらも出そうな構えだった」という留衣だが、これもさくらに「アドレスに入ったら、右手からクラブを握るようにすれば」とアドバイスを貰い、即実行に移した。「凄い発見だった」という留衣のショットは、これで格段に安定した。
決勝ラウンド進出を決めた2日目のホールアウト後は、練習場でさくらに後ろから見て貰いアドレスを確認した留衣。「すごく自然に構えられるようになったね」と、さくらも太鼓判を押した。昨年は欧州女子ツアーにも出場し、今年は「信じられないほど緊張しない」と精神的な成長も見せる留衣は、「自信になりますね」と久々の3日目進出に嬉しそうだった。