2012年 サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント

3位発進の藤本、“長友効果”でポジティブ志向

2012/07/20 18:40
パットのアドレス時に左を向いていた課題を修正し、会心のラウンドへと繋げた藤本麻子

国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」が20日(金)、茨城県にあるイーグルポイントGCで開幕。上位ではバーディ合戦が繰り広げられる中、藤本麻子が5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。首位に1打差の5アンダー単独3位につける滑り出しを見せた。

昨シーズンの「伊藤園レディス」で早々にツアー初勝利を挙げ、さらなる飛躍を期待されて迎えた2012年はしかし、17試合を終えて最高位は18位タイ。賞金ランクは50位(7月16日現在)と、優勝争いに絡めない週が続いている。「調子が良い時もあったけど、その時に結果を出せず、自分の中で歯がゆいプレーが続いている。自信をなくした部分もありました」。しかしこの日は、「練ランの時からパットがすごく良かった」とグリーン上で冴えを見せ、ノーボギーの会心のラウンドへと繋げた。

加えて最近は、メンタル面でも大きな変化が生まれた。「結果が出ない時は、いつも悪い時ばかりではないし、いつも前向きに考えて笑顔でプレーしようと思っています」。このプラス志向を促すきっかけとなったのは、2~3ヶ月前に手にしたという、サッカー日本代表の長友佑都が書いた一冊の本。「(長友は)どんな時もポジティブシンキングで、話の内容や言葉に自分の中でジーンとくるものがあった。読むだけで前向きになれた」。普段は「実は、本がキライ」という藤本だが、今も移動用の車の中に常備しているほどの感銘を受けたという。

長いシーズンも、いよいよ折り返し地点。「ここが踏ん張りどころだと思っています」と語気を強める藤本。開幕から続く停滞の流れを断ち切るべく、初日の好スタートを無駄にはしない。(茨城県稲敷郡/塚田達也)

2012年 サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント