2012年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ

準備万端の藍「丁寧にプレーしたい」

2012/05/02 18:12
自分らしいプレーが好成績の鍵。宮里は落ち着いた様子で前日のラウンドを終えた

一時は世界ランクトップに上り詰めた宮里藍だが、現在の同ランクは4位。1位に君臨するヤニ・ツェン(台湾)との差は、「メジャーでのポイント差」と認識している。確かにヤニはメジャー大会通算5勝。一方の宮里は0勝。今週、茨城GCで行われる「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」は日本のメジャー大会で、与えられる世界ランキングポイントは通常の試合より当然高くなっている。

「日本でもアメリカでも、メジャーであれば世界ランキングポイントは高い。頑張れば良い弾みになるし、モチベーションの一つとして意識はあります」というが、その一方で「結果はコントロールできないので、自分のゴルフを一打ずつやっていくだけ」と、気持ちを目の前の一打へと引き戻す。

得るものや期待が大きいことが、「基本的にやることは同じ」というメジャー大会に難しさを加味している。さらに、「調子が良くてもスコアがでるとは限らないし、そういうときは自分の中に隙がある。良い状態だからスコアがでるという気持ちは捨てて、丁寧にプレーしたい」と、あくまで余計な考えは入れずに戦えるかが鍵だという。

日米を股(また)にかけての出場2試合連続優勝や、ホステスプロとしての立場など、背負うものは少なくない。それでも、「よい準備ができたので、明日からいつもの自分でプレーできると思う」と、宮里は静かに準備を整えた。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)

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