ルーキーは明暗 豊永が4位、工藤は出場権を逃す
静岡県の葛城ゴルフ倶楽部で開催された、来シーズンの国内女子ツアー出場優先順位を決めるファイナルクォリファイングトーナメントの最終日。注目を集める今年のプロテスト合格組は、明暗がはっきりと分かれる結果となった。
最上位は、通算9アンダーの4位で終えた豊永志帆。通算6アンダーの4位タイで迎えた最終日も、3バーディ、ノーボギーで終える堂々の内容だった。今季はレギュラーツアー6試合に出場し、5試合で予選突破。「ニトリレディス」では6位に入る活躍を見せるなど、「QTも自信を持ってプレーできた」と、緊迫した舞台でも成長の跡をしっかりと残した。「来年は初めてのフル参戦。シードを獲れるように頑張りたい」。希望を抱いて迎える来シーズンに向け、大きな目を輝かせた。
41位タイからスタートした香妻琴乃は、3バーディ、3ボギーのイーブンパーで上がり、通算4オーバーの34位に浮上。来シーズンのほぼ全ての出場権を手にしたが、「アンダーパーで上がりたかった」と理想とは程遠い内容に涙。順位も納得のものとはいかず、「来年は、出られる試合は自分の力を精いっぱい出せるように、練習をして自信をつけていきたい」と悔しさを滲ませながら前を見据えた。このオフは年明け1月から2月にかけてハワイ合宿を行い、本格参戦を迎える来シーズンの戦いへと備える。
また、プロ野球投手・工藤公康氏を父に持つ工藤遥加は、7オーバー63位タイからの巻き返しを誓ってのスタート。インの前半を2オーバーで折り返し、「よく耐えていた」とアウトの後半も5番までパーをキープ。しかし、6番ではフェアウェイウッドでのティショットを左に曲げ、「1ホールだけやってしまった感じ」という痛恨のトリプルボギー。最終的に通算13オーバーの81位に順位を下げ、来シーズンの出場権を逃す結果に終わった。「推薦(最大8試合)をいただけたら、すべて予選を通りたい。自分の実力を発揮できず悔しい思いをしたので、オフは(開幕の)3月にドカーンといけるように努力していきたい」と唇を噛んだ。