2011年 日本女子オープンゴルフ選手権競技

金田、“脱力系”で難コースを攻略

2011/09/29 20:53
気合の入り過ぎによる空回りを抑え、地元開催のメジャーで首位タイスタートを切った金田久美子

「日本女子オープン」初日、地元・愛知県出身の金田久美子が3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「70」(パー70)にまとめ、イーブンパーの首位タイ発進。「地元だけに声をかけてくれるギャラリーも多い気がするので、力になります」と、ホームの追い風を背に受けて好スタートを切った。

しかし、「昨日、一昨日まで、空回りして“打っちゃうかな?”と思っていた」と、ホームの利を活かすどころか、ネガティブな考えも頭をよぎっていたという。「気合が入り過ぎると、ボギーを打った時にムカついてしまうので・・・」。

そんな不安も、ここ最近で得た経験により払拭した。同じく地元開催の「マンシングウェアレディース東海クラシック」、そして甚大な震災被害を受けた宮城県開催の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」と続いたここ2週間。どうしても気合が入ってしまう連戦の前だったが、「女子プロあたりから疲労が溜まっていて、悪くてもしょうがないな」と、気合を入れつつも気楽な心理状況で試合に臨んだ。その2試合で、2位、6位タイと好成績が続いたことで要領を得たという。

「今週も力を抜いて、回りにも“気合を入れなくていいからね!”と言っていました」と金田。静かに闘志を燃やしつつも、意識的に脱力することで良好なメンタルを保てているようだ。「ガマンのゴルフができれば結果はついてくると思う。キレないゴルフをすることですね」と穏やかな笑みを浮かべた。(愛知県東郷町/塚田達也)

2011年 日本女子オープンゴルフ選手権競技