未勝利の39歳、押谷直子が1打差で最終日へ
2011/09/03 20:32
今年の「ゴルフ5レディス」は台風接近による悪天候の影響もあり、首位に4人が並ぶ混戦模様。その首位グループを1打差で追うのが、プロ入り3年目の39歳、マンデートーナメントを突破して出場権を獲得した押谷直子だ。
大半のゴルファーがジュニア時代からゴルフを始めている昨今、押谷は20歳からゴルフを始めたという異色の存在。高校卒業後2年間はOLとして事務職に就いていたが、「体を動かす仕事がしたかった」と退職。ゴルフ場で研修生やキャディを経て、4回目となる08年のプロテストで遂に合格を果たした。
これまでのレギュラーツアー最高位は、08年「廣済堂レディス」の35位タイ。シード権獲得経験もなく、これまで目立った成績を残せていない。もともと緊張しやすいタイプと話す押谷は、この日も「キャディさんに“頑張れ、頑張れ”とリラックスさせてもらいながらラウンドしていました」と、囲み取材でも緊張の面持ちだった。
「体力は無いので、若い子に勝とうという気はありません。ついていこうという気持ちで、自分も伸びていければ」と、謙虚な言葉で最終日の心構えを表す押谷。マンデートーナメント突破からの優勝者は、過去に例がない。ソフトボールで培った飛距離で若手たちを捻じ伏せ、女子ツアーの歴史に名を残すことができるか。(岐阜県瑞浪市/塚田達也)