西山ゆかり、アニカ・アカデミーで大変身!
2011/04/22 20:40
実力者たちが上位に名を連ねた「フジサンケイレディスクラシック」初日、リーダーズボードに見慣れない名前があった。プロ3年目の28歳、西山ゆかり。これまでは下部ツアーを主戦場とし、レギュラーツアーは今週で6試合目。予選通過は09年の「日本女子オープン」のみと、実績は無いに等しい。その西山が、首位に1打差の2位タイ発進。明日の2日目は、アン・ソンジュと全美貞とともに最終組をプレーする。
会見では、西山の口から思わぬ選手の名前が飛び出した。女子ゴルフ界で女王と謳われた、アニカ・ソレンスタムだ。西山が所属するNPO団体の支援により、アニカが運営するゴルフアカデミー(米・フロリダ州)で指導を受けている。初めて訪れた09年は3ヶ月、翌10年は2回に渡り計3ヶ月滞在。今年も開幕前の2月に渡米し、1ヶ月ほど滞在していた。アニカに直接指導を受けたことはないが、様子を気にかけて声をかけられたこともあるという。
その指導内容は、ショットからアプローチまで「体の軸に対して回転でスイングする」というシンプルなもの。徹底して練習を重ねることで「時間はかかったけど、今は自分の中で信じられるようになった」と、自信をのぞかせる。
特に冴え渡ったのが、指導により「上達したと思う」というアプローチ。序盤の3番では、中盤に向けて弾みをつけるチップインバーディ。さらに最終18番では、ピンチを凌ぐチップインパーでフィニッシュ。上達を自覚しているものの出場機会に恵まれず、「早く試合に出たかった」という鬱憤を、一気に爆発させているかのような躍動ぶりだ。残り2日間、ゴルフファンにとっては新たな楽しみが増えたと言えるだろう。