国内女子ツアー

「桃子さんは“赤い炎”。自分は…」 プロ2年目の六車日那乃が抱く内なる闘志

2026/04/21 15:00
24歳を迎える六車日那乃にサプライズケーキ!

キャロウェイゴルフの「E.R.C」ボールの発売を記念したイベントが20日に大阪市内で行われ、女子プロゴルファーの六車日那乃が登場した。用具契約を結ぶメーカーの新作について、「フェース面とターゲットの両方のラインが意識できるのでとても構えやすい。アライメントが取りやすいので、パットで大事な距離感に集中できる」とコメントした。

パターを用いてアライメントの取り方を説明

プロ2年目の今季はQTランキング9位の資格でシーズン前半戦に出場する。開幕から4試合連続予選落ちが続いたが、直近2試合は週末をプレー。前週「KKT杯バンテリンレディス」では生涯5回目のホールインワンを達成するなど、徐々に結果も出始めている。

背景には具体的な変化があった。グリーン上での思考を極限まで簡潔にするべく、「上りスライス」「下り真っすぐ」など“10文字以内”で口に出すようにした。開幕から5試合の平均パット数は31.1と苦戦したが、前週は27.0と大きく改善。「考えすぎると打てなくなる。シンプルにした方が結果もいいんです」と実感を込めた。

サイン入りグッズが当たるパタービンゴも実施された

目標とする選手には上田桃子の名を挙げた。以前1カ月間の合宿をともにした際に影響を受けたという。「練習に対する姿勢、ゴルフに向き合う姿勢が全く違った。『普段の生活の意識を変えるとゴルフが上手くいく。“コレをやりたい”と自分の意思や感情をはっきりさせることが大事』と助言をいただいた。その言葉は今でも自分の軸になっています」 と真剣な表情で語る。

一方、プレーヤーとしては「自分とは真逆のタイプ」と考えている。「桃子さんは例えるなら“赤い炎”で、誰が見ても分かるぐらい闘志あふれるプレーをします。でも、自分は“青い炎”。外からは見えにくいけど、内側で燃えています。触ってみると熱いです」とはにかんだ。

目標とする選手は上田桃子

多くのファンが駆け付けたイベントでは“大阪らしい”質問も飛んだ。好きなお笑い芸人には千鳥とチョコレートプラネットを挙げ、「夜にショート動画を見ながらニヤッとしています」とプライベートを明かした。また、宝塚歌劇団は「大ファン」と言い、「心が清らかになって、幸せな気持ちになります。歌が上手すぎて真似できないので、いつも鼻歌で」と笑わせた。試合当日は車中で宝塚の曲を流すなど、気分を高める“スイッチ”とする。

「優勝とシード権の獲得」を目標に据える六車は、23日に24歳の誕生日を迎える。イベントでは一足早く祝福を受け、「歳を重ねるということで、ことしはさらに幸せな一年にしたい」と表情を引き締めた。変化を恐れず自分と向き合いながら戦う六車の“青い炎”は、静かに燃え続けている。(編集部・仮屋美遊)