「ゴルファーは続けます」ミセスになった藤田光里の20代ラストシーズン
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(31日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6564yd(パー72)◇晴れ(観衆3544人)
昨年12月に松森彩夏に始まり、柏原明日架、新海美優、江澤亜弥ら女子プロの結婚発表が相次いだ。2月に「同い年の会社員」との結婚を発表した藤田光里もそのひとりで「まだまだ変わらずゴルファーは続けていきます」という。
今季はQTランク66位の出場資格でツアー出場は厳しい立場だが、マンデートーナメント(主催者推薦出場選考会)を突破し、シーズン初戦を予選通過、5オーバー58位で終えた。今年変えたクラブを実戦投入することもでき、「試したこととか、初戦で気持ちの部分とかもあったと思うので一週目にしては上出来」と満足いく1週間だった。
昨年11月末の最終予選会(最終QT)は、グリーン上でボールを「マークするのも大変だった」と話す。「秋ぐらいに首を痛めちゃって、そこから腰まで痛くなって。なので、オフはクラブを握らない時間を多く取るようにしました」
今年9月26日で30歳になる。「色々考えるときですよね。でも、若い子はいっぱい出てきているけど、自分が若い時の30歳だった先輩たちは今でもまだバリバリ。そうなれるように頑張りたい」。モチベーションはまだまだ高い。ミセスになったことも「名字が変わったぐらいかな。手続きはめちゃくちゃ大変でしたけど」と、競技生活に影響は少ないようだ。
今季の主戦場になる国内下部ステップアップツアーは、4日からの「YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament」(滋賀県・琵琶湖CC)で開幕する。「推薦を頂けたらレギュラーツアーにも出たいけど。レギュラーツアーで予選通過できたのは結構自信になる。ステップに行っても前を向いて頑張ろうと思います」。レギュラーツアーは、15年大会で優勝した「フジサンケイレディスクラシック」(4月19日開幕/静岡県・川奈ホテルGC富士C)のマンデー予選会にも挑戦する予定。結婚しても、20代最後のシーズンでも、藤田光里は変わらない。(静岡県袋井市/石井操)