稲見萌寧は1月のフロリダ2連戦から始動 “ルーキー”イヤーへ
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(26日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆3837人)
2023年ラストゲーム。稲見萌寧は、通算2アンダー12位タイで締めた。フェードヒッターにとっては打ちにくいホールが多いなかで、最終日はバックナインの11番(パー5)でイーグル奪取の大歓声をつくり、最終18番でバーディ締め。「最後にバーディで締められて良かった。やっと終わった」と笑顔を見せながらクラブハウスに戻ってきた。
この1年を振り返れば、なかなか優勝を挙げることができずに「苦しい時間の方が多くて、(ゴルフを)やりたくないなと思うこともあったし、うまくいくのかなと思う時もあった」とつらかった日々を思い出す。
それでも、11月開催の日米共催「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里C)でようやく今季1勝を飾り、「日本で、日本人と回って米ツアー1勝というのは自分では違和感があるけど、自分が思っているよりも経歴をみると良い。特にあの試合で勝てて良かったなって思います」。優勝の翌週には米ツアー参戦を表明した。
「一番の目標は英語を喋れるようになりたい。ちゃんと外国人の方とコミュニケーションを取ってみたいですし、海外のコーチと選手が喋っている会話が聞き取れたら自分にも良さそう。楽しみと不安は半々ですかね」と心境を語った。
2024年シーズンは1月18日開幕の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州・レイクノナG&CC )」から始動する。続く「LPGAドライブオン選手権」(同・ブラデントンCC)にも出場する予定で、オフは短い時間なりにできる範囲のことをやって調整していくつもり。
「トレーニングもすごくやらなきゃいけないし、スイングもマッチさせなきゃいけない。チームみんなを巻き込んでオフは頑張りたい」と“ルーキー”イヤーに向けて目を輝かせた。(宮崎市/石井操)