国内女子ツアー

ダンロップが5冠達成 優勝ギアのシェア調査／女子ツアー編

2022/12/26 17:05
山下美夢有 西郷真央 稲見萌寧
2022年のツアーを彩った女子プロのVギアを調査した

全38試合が開催された2022年の国内女子ツアー。5勝を挙げて史上最年少の年間女王に輝いた山下美夢有を筆頭に、メルセデスランキング2位に入った西郷真央、同3位で終えた稲見萌寧らが戦いを盛り上げた。

38試合で計532本のクラブが勝利に貢献したことになる。各大会の優勝者が使用していたギアのメーカー別シェアを、8部門（ドライバー、シャフト、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パター、ボール）に分けて調査してみた。

◆ドライバー：ダンロップが約3割

山下美夢有はシーズン後半からダンロップ「スリクソン ZX5 Mk II」を投入した（写真は「伊藤園レディス」）

年間女王の山下、メルセデスランキング4位の勝みなみらが使用するダンロップ（住友ゴム工業）が29％でトップ。5%の差で稲見や西村優菜らが使用するキャロウェイが続き、西郷が使用するミズノが3位に入った。

＜メーカー別シェア（全38本）＞
29%（11本） ダンロップ
24%（9本） キャロウェイ
13%（5本） ミズノ
8%（3本） ピン、テーラーメイド
5%（2本） ブリヂストン、タイトリスト、ヨネックス
3%（1本） ヤマハ

◆シャフト：藤倉コンポジットが5割超

スポット参戦で1勝を挙げた古江彩佳は藤倉コンポジットのシャフトを愛用（写真は「TOTOジャパンクラシック」）

ドライバーのシャフトはメルセデスランキングの2トップ、山下と西郷が使用する藤倉コンポジットが計20勝を挙げてシェア50%超を達成。次いで勝、小祝さくららが使用して計6勝をマークした三菱ケミカルが入り、上田桃子や堀琴音らが愛用するグラファイトデザインが4勝で3位だった。

＜メーカー別シェア（全38本）＞
53%（20本） 藤倉コンポジット
16%（6本） 三菱ケミカル
11%（4本） グラファイトデザイン
8%（3本） 日本シャフト
5%（2本） セブンドリーマーズ、ヨネックス
3%（1本） トライファス

◆フェアウェイウッド：ダンロップ1位 キャロウェイ2位

ルーキーイヤーで初Vを挙げた尾関彩美悠もダンロップのフェアウェイウッドを使用（写真は「リゾートトラスト レディス」）

全80本の内、22本を占めたダンロップがドライバーに続いてトップ。2位のキャロウェイまではドライバーと同じ結果となったが、西郷やセキ・ユウティン（中国）らが使用するピンが16%で3位に食い込み、稲見や川崎春花らが使用するテーラーメイドが4位に入った。

＜メーカー別シェア（全80本）＞
28%（22本） ダンロップ
20%（16本） キャロウェイ
16%（13本） ピン
11%（9本） テーラーメイド
8%（6本） ヤマハ
6%（5本） ブリヂストン
5%（4本） ヨネックス
4%（3本） プロギア
3%（2本） タイトリスト

◆ユーティリティ：ダンロップが圧倒 ピンが2位

青木瀬令奈は多くのユーティリティをバッグに入れて戦う（写真は「マスターズGCレディース」）

契約プロの山下や小祝、青木瀬令奈らに加えて稲見も使用するダンロップがここでも43%でトップ。2位にはフェアウェイウッドと同様に西郷、セキらが使用するピンが入り、3位でキャロウェイ、ブリヂストン、テーラーメイド、タイトリストの4社が並んだ。

＜メーカー別シェア（全68本）＞
43%（29本） ダンロップ
24%（16本） ピン
7%（5本） キャロウェイ、ブリヂストン、テーラーメイド、タイトリスト
4%（3本） ヤマハ

◆アイアン：ミズノが2位

勝みなみも使用するダンロップがアイアン部門でもトップに（写真は「ゴルフ5レディス」）

いずれも契約を結ぶ山下、勝、小祝らが使用するダンロップがトップ。西郷、川崎、高橋彩華の初優勝に貢献したミズノが2位に入った。

＜メーカー別シェア（全206本）＞
28%（58本） ダンロップ
19%（40本） ミズノ
13%（26本） キャロウェイ
8%（17本） ブリヂストン
8%（16本） テーラーメイド
7%（14本） ヨネックス
6%（12本） ピン
5%（11本） タイトリスト
3%（6本） ヤマハ、アキラ

◆ウェッジ：ダンロップが5冠達成

小祝さくらもクリーブランドのウェッジを使用（写真は「日本女子プロゴルフ選手権」）

ダンロップのウェッジブランド、クリーブランドがトップで5冠を達成した。6本差でキャロウェイが続き、西郷が使用するミズノが3位に入った。稲見、高橋らが使用するボーケイシリーズが人気のタイトリストは4位だった。

＜メーカー別シェア（全102本）＞
26%（27本） ダンロップ（クリーブランド）
21%（21本） キャロウェイ
15%（15本） ミズノ
12%（12本） タイトリスト（ボーケイ）
6%（6本） ブリヂストン、ヨネックス
3%（3本） ピン、フォーティーン
2%（2本） アキラ、ジューシー、グラインドスタジオ、フソードリーム
1%（1本） オノフ

◆パター：オデッセイが7割超で圧倒

2勝を挙げた西村優菜もオデッセイのパターを使用（写真は「アムンディ エビアン選手権」）

キャロウェイのパターブランド、オデッセイが70%超を占めて圧倒。稲見らが愛用する「TRUSS（トラス）パター」や古江彩佳が使用する「スパイダーシリーズ」で人気のテーラーメイドが2位に入った。

＜メーカー別シェア（全38本）＞
71%（27本） オデッセイ
16%（6本） テーラーメイド
5%（2本） リアライズ
3%（1本） ピン、イーブンロール、ワールドクラフトデザイン

◆ボール：ブリヂストンがトップ ダンロップは僅差で2位

ブリヂストンのボールで5勝を挙げた西郷真央（写真は「ブリヂストンレディス」）

西郷、稲見、古江らが使用する「ツアーB」シリーズのブリヂストンが4割超で1位に輝いた。僅差の2位にクラブ5冠を達成したダンロップの「Zスター」が入り、「プロV1」シリーズでおなじみのタイトリストが3位だった。

＜メーカー別シェア（全38種）＞
42%（16人） ブリヂストン
34%（13人） ダンロップ
13%（5人） タイトリスト
11%（4人） キャロウェイ