田辺ひかり 男子プロをキャディに“プロ2人”でコース攻略へ
◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(1日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6442yd(パー72)
会場の隣県となる広島県福山市出身の田辺ひかりは、コースから車で40分ほどの場所にある実家から通勤している。加えて、同コースで行われた2020年「日本女子プロゴルフ選手権」で優勝した永峰咲希と競い合って1打差の2位に入った実績も、自信を持って予選会(QT)に臨めている理由の一つだ。「実家から通えているのもあるし、練習ラウンドも4回した」と万全の準備をして乗り込んできた。
27位から出た3日目は、前半2番(パー5)で8mのバーディパットを沈めて勢いをつけると、5番では120ydの2打目を9Iで1mにつけ、8番(パー3)では3.5mのパットを決めてスコアを伸ばした。
強い風が吹き始めた後半も15番でチップインバーディを奪うなど「35」とまとめ、6バーディ、2ボギー「68」で通算6アンダー8位に浮上した。「きょうの目標としていた4アンダーを達成できた」と好スコアに胸を張った。
さらに、隣には心強い相棒もいる。「このコースをよく知っている」とあって、同郷で高校の2学年後輩の関藤侑嗣(せきとう・ゆうじ)に今週はバッグを預けた。関藤は男子プロゴルファーで、「プロキャディさんとは違うプレーヤー目線で保険をかけながらマネジメントを作ってくれる。距離とか風、番手も細かく指示してくれるので、私は余計なことを考えずに打つことだけに集中している」。プロ2人が力を合わせて馴染みのコースに立ち向かっている。
「あしたもアンダーパーで回れるように。無理することはないと思うので、守るところでしっかり守りきれるようなプレーをしっかりやっていきたい」。来季のレギュラーツアー前半戦の出場権獲得へ、残り18ホールに臨む。(岡山県笠岡市/内山孝志朗)