稲見萌寧の2022年は「いい年というよりは苦しい、大変な年」
2022/11/24 06:22
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 事前情報(23日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6487yd(パー72)
最終戦で賞金女王を決めた昨年大会を振り返れば、稲見萌寧にとっての今大会は「気持ちは楽にできる試合」と話す。
重圧がかかるなかで戦い切った今季を振り返れば「すごくいい年というよりは苦しい、大変な年」。東京五輪での銀メダルや年間8勝を挙げた実績を前に、やはり気楽に過ごせるほど簡単なシーズンではなかったという。
腰痛を抱えながら戦っていた昨季の終盤戦を反省してスイング改造を試みるなど、今季は緻密な課題の修正に取り組みながらプレーしてきた。
「何かが良くてあともう少し、というよりは全体的にあまりうまくいっていない」ともどかしさも残るが、37試合に出場して平均ストロークは全体2位の「70.3270」。2019年からランクトップに立ち続けるパーオン率も「75.431」と、「そこは譲れない」という確固たるプライドで守ってきた。
トップ10に入った回数も今季は18回。爆発的なスコアを出せていないことをマイナス要素とするが、ルーキーシーズンの2019年では11回だったと思えば成長は著しい。
「あまり調子が良くなかったなかでも年間2勝、(「ニトリレディス」で)大会連覇ができたことを思えば毎年、毎年で何か違うことを達成できている。そこは良かった」
イーグルも今季は8個奪い、ツアー屈指の飛ばし屋、葭葉ルミと並んでトップに立っている。「昨年よりはちょっと飛距離は出ているかも。今週はちょっと曲がり幅がきつくて、スイングを意識してゆっくり打ったりしているけど」と調整を続けながら、ラストスパートをかける。(宮崎市/石井操)