「かわいいモネちゃんへ」 23歳バースデーの稲見萌寧にサプライズの主は
◇国内女子◇楽天スーパーレディース 2日目(29日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6616yd(パー72)
単独首位で出た2日目は、稲見萌寧にとって23歳の誕生日でもあった。スタートのアナウンスとともにギャラリーから祝福され、「“黄色い声”もいただいて微笑ましかった。『おめでとう』と言われるのは、やっぱりうれしい」と白い歯がこぼれた。
プレーで応えたのは、この日イーブンで迎えた最終18番。「入れごろ外しごろ」と振り返る3mのバーディチャンスだった。「入れたい欲がハンパじゃなかったけど、それをうまく消して打てるかを考えた。ギャラリーさんから『プロは入るだろう』と思われているんじゃないか、というプレッシャーもあった」と気を張りながら、狙い通りのラインで決めきった。
3バーディ、2ボギーの「71」としたバースデーラウンド。「ショットがあまり良くなくて(チャンスに)付かなかった分、パッティングもかみ合わずに流れをつかめなかったけど、とりあえずアンダーで上がれて良かったのが一番」と安どの表情を浮かべた。
大会初日にも会場でもらったプレゼントの中には、ツアーでともに戦う酒井美紀から贈られたものもあった。「かわいい萌寧ちゃんへ」。メッセージカードに書かれた文字を見て、ほおが緩んだという。「私も今年(酒井に)誕生日プレゼントを渡したんですけど、『大好きなミキティーへ、かわいい萌寧ちゃんより』って書いたので、その流れかな(笑)」。仲良しの先輩からのサプライズメッセージにテンションが上がった。
ホステスプロとして通算9アンダーの好位置で大会を折り返す。「ショットでチャンスに持っていけるようにしっかり修正して、伸ばし合いについていきたい」。ツアー12勝目を、自分へのプレゼントにしたい。(兵庫県加東市/内山孝志朗)