2009年 樋口久子IDC大塚家具レディス

有村はショートパットで撃沈、2年連続の惜敗

2009/11/01 17:31
ショートパットに苦しみ続けた有村智恵。1年超しのリベンジは叶わなかった

今年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」は、有村智恵にとって再び教訓を得る場、そして大きな悔しさを残す大会となってしまった。首位タイで迎えた昨年は、最終18番でダブルボギーを叩き惜敗。単独首位で迎えた今年の最終日は、好調なショットとは対照的に信じ難いほどパットに苦しむ展開となった。

スタートホールの1番では2メートルを外してボギー発進。早々と後続に追いつかれると、6番、7番と連続で1.5メートル前後のバーディパットを外し、足踏みをしている間に首位の座を明け渡してしまう。それでも、以降は4つのバーディを重ねて再び首位タイへ。「後半はのっていけるかな」と思った矢先だった。

16番では、50センチのバーディパットがカップに蹴られてパー。続く17番では、80センチのパーパットが再びカップに蹴られて痛恨のボギー。結局このボギーが決め手となり、首位に1ストローク及ばず2位タイに終わる結果となった。

この日のパット数は34。「プレッシャーがかかると、思い通りのストロークが打てない。16番、17番でその気持ちが出てしまいました」。自身への怒りを押し込むように、気丈に振り返る。「ショットの内容は自信を持っていいけど、それだけではいけないことを教えてもらいました」と、昨年と同じく悔しさの中から教訓を見出していた。

昨日からプロ野球の日本シリーズが開幕し、巨人が日本ハムを破り先勝。「その勢いで行きたかったんですけど…」と、オレンジとブラックを基調としたジャイアンツカラーのウェアで臨んだが、願いは叶わなかった。

2009年 樋口久子IDC大塚家具レディス