平均スコアは今季ワースト 稲見萌寧も、山下美夢有も強風とバトル
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(24日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6639yd(パー72)
稲見萌寧の最終9番(パー3)、ティショットは上空で意図したのとは逆、右サイドに流れて池にこぼれた。「右からの風のはずなのに、上がった瞬間、右に落ちて…」。朝から吹き荒れた強風は、最大瞬間風速19.6m/sを記録(午後3時09分)。このホールが、折り返しの18番(パー5)に続く2回目のダブルボギーだった。
「立っているだけで、いっぱいいっぱい」という一日は、テークバックを上げたところで突風を浴びて、何度も仕切り直した。グリーン上でセットしたボールが打つ前に動き、置きなおすシーンも少なくなかった。
全選手のこの日の平均スコア「76.50」は、今季ワーストの数字。5月「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」(茨城GC西コース)第2ラウンドの「75.60」を更新した。
稲見は「65」をマークした初日から「74」とスコアを落としたが、通算5アンダーの2位を維持。「自分がめちゃくちゃミスってやってしまった感じではない。もったいないなと思いますけど、それ以外のところで頑張った」とダボをたたいた以外の16ホールに納得した。
初日に大会コースレコードの「64」を出した今季2勝の山下美夢有も「本当に難しかった。ここまで吹くとイメージもつかず、全然届かなかったり、左右にブレてしまったりした」と苦笑い。「イーブンパーで回れたらいいな」という期待を持ってスタートしたラウンドは、1バーディ、4ボギーの「75」。単独首位から前日の後続選手に飲み込まれ、稲見と同じ2位に後退した。
サンバイザーが飛ばされないようにするのにも必死で、パッティングでは体の軸を動かすまいと「腹筋を意識」。最終9番(パー3)では1mのパーパットを沈めて安堵した。
週末の日中も風が強い予報が出ている。「なんかあしたは、きょうより強いとか…」と稲見。「きょうで『できるのかな?』思っていたので、あしたどうなるんですかね。必死にその場その場でやるしかない」と厳しい戦いを覚悟した。(千葉県袖ケ浦市/桂川洋一)