2022年 宮里藍サントリーレディス

追う側で最終日を迎える稲見萌寧 前週の今季初Vで「心の余裕ができた」

2022/06/11 18:21
昨季に賞金女王を戴冠した稲見萌寧が今大会でも優勝争いに食い込んだ

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目(11日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6527yd(パー72)

首位と4打差の4位から出た稲見萌寧がノーボギーの3バーディ「69」で回り、通算9アンダーの2位につけた。「予選2日間はティショットが打ちにくくて曲がってしまっていたけど、きょうはそれを克服できたのがよかった」とうなずいた。

前半の2番(パー4)は2打目を1.5mのチャンスにつけたが、下りの強いフックラインに流されてカップに沈められずにパー。3番でバーディを奪うと8番(パー4)では113ydの2打目をPWで1mにつけて2つ目のバーディを奪取した。折り返し後の11番(パー3)でもスコアを伸ばしてトップを追いかけた。

「セカンドショットも結構良くてチャンスについていたけど、短くてもチャンスと思えないラインについたりした。そこをしっかりパーで切り抜けてバーディが獲れたのが良かった」

難しいラインも読み切って切り抜けた

昨年は序盤から勝利を重ねて年間8勝をマークしただけに、今季14試合目にして巡ってきた初Vは稲見の気持ちを軽くした。「心の余裕がだいぶできたかな」と一安心。初日から首位を守る完全優勝と持ち前の安定感も見せつけ、賞金女王に輝いた昨季の“強さ”が戻ってきた。

首位を守り抜いた前週とは異なり、今週は3打差で追いかける立場での最終日最終組。さらに首位で迎えながら最終日に逆転を許して悔し涙を流した前回大会のリベンジもある。「追う立場なので固くなったり、考え過ぎることはない。ティショットをうまく攻略して(スコアを)伸ばしていけたら」。自身2度目の2週連続優勝に向けて、虎視眈々と頂点を見据えた。(神戸市北区/内山孝志朗)

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