20時間の移動翌日にプロアマ戦 小祝さくらのタフなスケジュール
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 事前情報(8日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6527yd(パー72)
前週の海外メジャー「全米女子オープン」(ノースカロライナ州、パインニードルズ・ロッジ&GC)で4日間を戦い抜いた小祝さくらが、早くも今週から日本ツアーに復帰する。「ちょっと肩こりがあるぐらい。あと時差ボケが少しだけ」と、長旅の疲れを見せずに8日に行われたプロアマ戦に参加、最終調整を行った。
「全米女子」最終日の翌日6日の朝4時に宿舎を出発し、まずは国内線でノースカロライナからテキサス州ダラスへ3時間かけて飛び、そこから国際線に乗り継ぎ成田空港まで13時間。さらに国内線に乗り継いで伊丹空港へと、約20時間のタフなスケジュールで移動し、神戸市内のホテルに着いたのは7日の午後9時頃だったという。
2度目の海外メジャー挑戦は日本勢最上位の20位で終えた。目標としていた予選通過を上回る結果を残したが、「悔しい部分もあった。ショートパットだったり、5m以内のバーディパットとかも結構外してしまったり。もったいないゴルフだった」と課題も持ち帰ってきた。
今週は国内での出場2戦連続優勝がかかっている。「今週は意外とショットも悪くないので、あとはパッティングやマネジメント次第。今季2勝目を目指して頑張りたい」と意気込みを新たにした。
同じく「全米女子」に出場していた西村優菜も7日の夜に兵庫入りして今大会に臨む。「ゆっくりする間もなくという感じだったので、逆にそっちのほうが疲れ知らずのまま来ている感じ」と苦笑いを浮かべた。
「グリーン周りでの(アプローチの)バリエーションをもっと増やさないと戦えない。メンタル的にも海外の選手はあまり神経質にならずに淡々とプレーしていた」。予選落ち後も現地の練習場でボールを打ち込み、スイングやパッティングの修正に取り組んだ。
「調子がまずまず良い感じで入っての予選落ちだったので、気持ちの整理が難しいところもあった」と打ち明けたが、視線は既に次に移している。
今週は今季初の関西での開催ということもあり、大阪出身の西村には注目が集まる。「関西での試合をすごく楽しみにしていたので、とりあえず楽しむことを一番に考えてやりたい」。多くの声援を力に変えて、前週の悔しさをぶつけにいく。(神戸市北区/内山孝志朗)