ツアー1勝の川岸史果「復活優勝したい、忘れられちゃう」
男女プロ60人とアマチュアが組んで争う「第3回カーセブンプロアマゴルフカップ」が7日、茨城・宍戸ヒルズカントリークラブで行われた。12月の国内女子QTファイナルステージで3位に入って、来季前半戦の出場権を確保した川岸史果が参加し、「復活優勝したい」と来年の目標を語った。
コロナ禍で2年ぶりの開催となったイベントに、スポンサー契約プロとして参加。2017年「マンシングウェアレディス」でツアー初優勝を挙げたが、18年にシードを喪失した。20-21年シーズンは39試合に出場し、約半数は予選落ちで8月の「CATレディース」13位が最高位。賞金ランキング99位でシード復帰はならなかったが、QT3位に入って「ほっとした。レギュラーの試合に出られるのはありがたい」と胸をなでおろした。
長丁場の今シーズンを「コロナ禍があって調整が難しかった。目に見えないものと戦っていた感じがした。(無観客試合は)ギャラリーもいないので不思議な感じがした」と振り返る。
ドライバーショットの不調で思うような成績を出せずにきたが、体重を初シードを獲った17年時に戻したことで、今年にかけて徐々に良くなってきたという。
シーズン中も1Wを何度か替え、秋からはミズノのST200Xを使用して「曲がり幅が少なくて安定している」と好感触を得てQTの成績につなげた。
ツアー優勝から遠ざかること4年。若手が台頭する現状を「(若手は)ジュニアやアマチュアの試合の雰囲気のまま、ギャラリーがいないなかでできているので、プレッシャーを感じている子が少ない。伸び伸びやっている。ギャラリーが入ったら変わると思う」とみる。
27歳にとって来季前半戦はそんな若手が手強い相手となる。「復活優勝したい。シードも重要ですけど勝ちたいです。(初勝利から)4年も経っているので忘れられちゃう」と笑った目の奥には、闘志がみなぎっていた。(編集部・清野邦彦)