国内女子ツアー

結婚、ツアー撤退、出産を経て 一ノ瀬優希「自分に期待していないのがいいところ」

2021/11/29 15:20
出産を経てQTに臨む一ノ瀬優希

◇国内女子◇QTファイナルステージ 事前(29日)◇葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡)◇6412yd(パー72)

2019年シーズンでツアーから退いていた一ノ瀬優希が会見し、「みんなに負けないとかまったくない。みんな練習しているし。私は今できることを考えてやっている。ミスしても次、頑張ろうと。自分に期待していないのがいいところ」とリラックスした表情を見せた。

19年に男子プロの谷口拓也と結婚。20年10月に長女を出産し、「自分の家にいるとほぼ練習できない」と育児に全力を注いできた。2020-21年シーズンは、推薦出場もあったが、テレビのラウンドリポーターや解説で競技と向き合った。

「妊娠、出産と時間が経つにつれてゴルフは楽しいなと思えるようになった。解説とかをやっていると、いいところでゴルフをしていたなと感じた」。ゴルフから距離をおいたことで女子ツアーの魅力に改めて気づかされた。

夫の谷口からもQT受験の背中を押され、前週の1次予選会(C地区)を見事突破した。「バンカー入ると『とにかく出てくれ』と思っていた。『寄れ』とかじゃなくて。このQTに出るのに家族にものすごくサポートしてもらった。せっかく出るからにはいい成績出せるように集中してやっていきたい」と気合を入れた。

「まずは体力勝負。先週の4日間でだいぶ体力を持っていかれた。この4日間自分の体と相談しながらやっていきたい」

ツアー3勝の33歳は「抱っこしているからか、距離はそんなに変わっていない」と笑顔。愛する娘のためにも吉報を持ち帰りたい。(静岡県袋井市/玉木充)