「心の中で歌いました」 古江彩佳はルーティン変更で“66”
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 3日目(20日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)
前日は後半16番(パー3)で痛恨のダブルボギーをたたくなど、一時は予選通過も危うい状況に追い込まれていた古江彩佳。シーズンでは部門別6位(77.11%)につけるフェアウェイキープ率が64.28%(9/14)にとどまるなど、ショットに苦しみ抜いたラウンドを終えると、「めったにない」行動に出た。
「ショットが悪すぎて、“もう行かないでいいや”と思って」。ラウンド後も当たり前のように行くドライビングレンジにはあえて足を向けず、アプローチとパターの調整だけにとどめて引き揚げた。今シーズンを振り返っても、日没まで回って翌朝からプレーを残していた5月「リゾートトラストレディス」くらいというレアケースだった。
「不安はなかった。ある意味、(前日の悪い感触を)忘れたのが良かったのかな」と話すように、フェアウェイキープ失敗は前半15番の1ホールだけ。そのホールも右ラフから残り155ydを8Iで2mに絡め、バーディを奪った。
7バーディ、2ボギーの「66」で通算7アンダー。38位から一気に12位まで浮上した。約1700万円差で追う賞金ランキング1位の稲見萌寧は5アンダー25位。「しっかり自分のプレーができたら」とライバルの状況に神経を使うことはしないが、上位フィニッシュで少しでも差を詰めて次週の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を迎えたいところではある。
ちなみに、前日居残りのショット練習を行わなかったこと以外にもルーティン変更には思い当たる節があるとか。「朝の車内であゆ(歌手・浜崎あゆみ)を聞いてるんですけど、今日はあんまり歌いすぎないように。心の中で歌うように聞いていました」と微笑んだ。(愛媛県松山市/亀山泰宏)