2021年 伊藤園レディス

キャディを務めるコーチが骨折も 上田桃子は首位発進

2021/11/12 18:38
上田桃子が首位発進

◇国内女子◇伊藤園レディス 初日(12日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)

非常事態も力に変えた。上田桃子が4アンダー首位発進。手押しカートでキャディを務める辻村明志コーチが開幕前日にコース外で階段を踏み外し、左足の人差し指と小指を“骨折”した。

「レントゲンを見たら、パックリと折れていて。よくこんなんで歩けるなと。『きょうは良いゴルフだったから(骨が)くっついたよ』と言ってもらったが、本当はめちゃくちゃ痛いと思います」と恐縮して話した。

「とにかく無駄な動きをさせないように。でもグリーンでもラインを読んでくれた。骨が折れている中、申し訳ないなと」。ボギーなし4バーディ「68」で回り、トップで初日を終えた。

キャディも務めた辻村明志コーチ(左)は骨折していたが

前半5番パー5では87ydから50度で手前2.5mにつけてバーディを奪い、13番パー5でも91ydからPWで6mを沈めてバーディ。強風で多くの選手がスコアを落としたが、「耐えながら回っていたらいいことはある。風は嫌いじゃない」。35歳ベテランの“味”を見せつけた。

開催コースは2005年「LPGA新人戦加賀電子カップ」を制した思い出深い地。「当時は池に入れたが、優勝できた。そのときはイケイケな感じで、ピンしか見てないって感じだった。あのときよりできなくなったこともあるが、できるようになったこともたくさんある」と成長も実感する。

直近4戦でトップ5が3度と好調をキープ。5月「パナソニックレディース」以来となる国内17勝目を目指す。(千葉県長南町/玉木充)

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