隔離生活で気付いた変化 原英莉花は「ポジティブに戦いたい」
2021/09/08 16:29
◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 事前(8日)◇静ヒルズCC (茨城)◇6680yd(パー72)
2週間の隔離生活も、原英莉花にとっては良いタイミングでの気分転換となったようだ。8月「AIG女子オープン(全英女子)」から帰国して、今週が約1カ月半ぶりの国内復帰戦。「この2週間、ゴルフがやりたい、ゴルフが大好きって感じていて、そのワクワクのままゴルフに挑めている。ミスも楽しいと思いながら回っている」と久しぶりの芝の感触を堪能している。
昨年はメジャー大会で2勝を挙げたが、今年はまだ勝利がない。「自分にプレッシャーをかけていたのか分からないけど、あまり伸び伸びゴルフができていなかった。今年に入ってから、良いイメージでゴルフをできたことがなかった」と打ち明けた。
隔離期間中、自身が初優勝を飾った2019年「リゾートトラストレディス」のDVDを観ると、楽しそうにプレーしている自分がいた。いつの間にか変わってしまっていた自分。「欠点ばかりに目がいって、自分のゴルフ以上を求めることが目立っていた」と気が付いた。
隔離明け後、初の練習ラウンドとなった火曜日。コース上では「なんか、檻から出された動物みたい(笑)」と本能のままにプレーをする原がいた。「毎日落ち込むことが多かったけど、好きだからやれているんだっていう気持ちでポジティブに戦いたい」と、このまま前だけを見て進んでいく。
「こんなに楽しみだなと思っているのは、すごく久しぶりかもしれないです」と微笑んだ開幕前日。メジャー大会という舞台の大きさも、原の闘志をかき立てるに違いない。(茨城県常陸大宮市/今岡涼太)