「絶対王者」目指す稲見萌寧 パターに目覚めて首位発進
2021/08/20 18:08
◇国内女子◇CAT Ladies 初日(20日)◇大箱根CC(神奈川)◇6638yd(パー72)
東京五輪で銀メダルを獲得した稲見萌寧が8バーディ、1ボギーの「65」で回り、後続に2打差をつける7アンダーで首位発進を切った。1997年から始まった今大会のパー72でのコースレコード(※)は2001年大会の初日に具玉姫が出した「67」で、新記録を樹立した。
「久しぶりにいいスコアが出たかなという感じ。ショットはそこそこだけど、パターが良かったのでかみ合ってくれたのかな」。前半3番でピン右3m強を沈めてバーディを先行させ、5番は30センチ、7番、8番ではともにピンそば1mほどにつけてスコアを伸ばした。
後半10番で2mのバーディパットを沈めたが、13番で2mを外してこの日唯一の3パットボギー。その後は15番でピン奥2m、17番でピン右5m、18番では93ydの2打目をPWでハーフショットして手前1.5mにつけてのバーディ奪取となった。
東京五輪前は2試合連続で予選落ちを喫するなど上位争いから外れるときもあったが、「オリンピックがめちゃくちゃ硬くて速いグリーンで、そこでいい感じだった時のように(パターを)出せるようになったのが良かった」。「速いグリーンが好き」という相性も今週はかみ合った。
優勝への意識は「まだ早い」と念頭にはなく、「ピンポジとか、天気で全然変わってくると思うけど、その辺を対応しながらずっと上位にいたい」。あす2日目も伸ばすのみ。「絶対王者になりたい―」という言葉を現実のものにするかのような始まりだ。(神奈川県箱根町/石井操)
※過去に今大会をパー72で実施した大会は2001年大会のみ
※パー73設定では、2010年2Rの有村智恵と2012年FRの全美貞が8アンダー「65」