2021年 資生堂レディス

プロテスト合格の平井亜実 初の石川県出身ツアー優勝者への道

2021/07/03 20:59
24歳の平井亜実が最後まで攻める

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 3日目(3日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6570yd(パー72)

前週、5度目の挑戦となったプロテストを突破して、ツアーの正規会員になって迎える初戦。平井亜実がボギーなしの5バーディ「67」でプレーし、5アンダーで暫定8位につけた。「独特の緊張から解放されて、楽しくて、楽しくて仕方がなかったです」

欠場者が出たため鶴岡果恋と2サムでアウトコースからティオフ。2番でバーディを先行した。グリーン手前のバンカーに入れた5番はピンそば2mに寄せて、下りのフックラインを冷静にパーセーブ。流れを切らさずノーボギーでホールアウトした。

念願の思いが叶い、先輩から後輩までみんなに「おめでとう」と声をかけてもらった。同郷の石川県出身の土田沙弥香は、涙を流して祝福してくれたという。平井は「失うものはない。今の自分のゴルフがどこまで通用するのか試しに来た。もう挑戦するしかないので攻めていきたいと思います」と、24歳にして決意を新たにする。

入会式前に書いたアンケートには「勝つか、負けるか。勝負師と言われるような選手になりたい」と記した。レギュラーツアーで石川県出身の優勝者はまだいない。「石川県自体、プロ(ゴルファー)はすごく少ない。初優勝できたらうれしいです」。勢いに乗って駆け抜ける。(横浜市旭区/石井操)

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