申ジエ「少し運が良かった」 韓国の先輩に競り勝って大会4勝目
2021/06/20 19:02
◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(20日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6550yd(パー72)
10㎝のウィニングパットを沈めると申ジエ(韓国)がガッツポーズを決めた。7バーディ、1ボギーの「66」をマークして通算10アンダーでホールアウト。全美貞(同)とのプレーオフを4ホール目で制した。
「最後の最後まで安心できなかった。全プロとの素敵な勝負でした。きょうは自分のほうが少し運がよかった」
18番パー5の繰り返しで行われたプレーオフは両者3ホール連続でバーディ。それでも4ホール目で全が1mのバーディパットを右に外してパーに終わると、2オンに成功していた申が2パットのバーディを奪った。
5年ぶりとなる大会4勝目。2014年からは大会3連覇を果たした相性抜群のコース。「狭くて厳しいコースが好き。いい思い出がたくさんある。風もきのうとは違って向かい風になっていた」と冷静に状況を見極めて4打差を逆転。21年初優勝を手にした。
ツアー25勝で生涯獲得賞金11億円超えの38歳・全は憧れの先輩でもある。「体の管理をしていないと、あんないいプレーはできない。刺激をもらっています」。33歳の元世界ランキング1位にとってもお手本となる存在だ。
目標とする永久シード(30勝)まで残り5勝(※)。「この試合が自信になりました。残り試合まだまだあるのでまた優勝したい」と賞金総額3億円の次週「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)に向けてすでに気持ちを切り替えた。(千葉市若葉区/玉木充)
※2008年「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」は日本ツアー選手としての登録前のため、10年「ミズノクラシック」はUSLPGA資格での出場のため、いずれも国内優勝回数、および生涯獲得賞金には含まれない。