渋野日向子は固い決意を胸に渡米 「自分の意志を貫いて」
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(28日)◇UMKCC(宮崎県)◇6568yd(パー72)
15位で終えた渋野日向子は「自分が思っている以上に頑張れているな、と思います」とこれまでの21年に参戦した国内ツアー計4試合を振り返った。最高位は前週「Tポイント×ENEOS」の11位と勝利は挙げられなかったものの、予選はすべて通過した。
これまで大幅なスイング改造を行ったことへの不安は「感じてない」と口にしてきたが、“最悪の状況”を思い描いていなかったわけではない。「(ショットで)曲がり散らす、OBめっちゃ打つ、グリーンに乗らないとか…予選通過できないとかは心配していた」
2020年の開幕戦「アース・モンダミンカップ」ではカットラインに1打足りずに予選落ち。「死ぬほど練習しないといけない」と苦い思いをした。「“開幕”という言葉に対して、思うところがあったのかなとか。去年と比べる必要はないけど、予選通過して、たまにいいところで戦わせてもらって。全体で見たら『よく頑張っているじゃん?』って思います」とした。
それでも時には厳しいコメントが耳に入ることはある。「世界に何億人とたくさんの人がいると、考えもたくさんあると思う。『今までの方がよかった』とか思う人もたくさんいるし、今やっていることを肯定してくれる人もいる。赤の他人の自分を評価してくれることはすごく有難いけど、でもその評価に負けて自分が左右されないよう、自分の意志を貫いてやりたい」と語った。
「全く不安はないですし、周りにどう言われようが、私には関係ない。いろんな意見があると思うけど、私は私が決めたことを最後までやり切る。日本でも、米国でも、どんな場所でも自分の意志を貫いて最後までやり遂げたい」
まずは次週の海外メジャー「ANAインスピレーション」(4月1日開幕/カリフォルニア州・ミッションヒルズCC)に向けて、「初めて行きますぐらいの感じで」。前年9月に行われた前回大会は51位だったが、初心に帰るつもり。「昨年ほどの暑さではないけど、風がかなり強いって聞いている。去年4日間戦ったメリットはあるかもしれないけど、特に比べることなく予選通過できるように頑張りたい」と意気込んだ。
最長で6月までと長期にわたる渡米だが、「(昨年夏の長期渡米後に)自分的にはすごく成長して帰ってきたな、と思った。それを今回も、技術面もそうですし、メンタル面でも。いろんなことに対して成長出来たらいいな」と先を見据えた。(宮崎市/石井操)