「恩返しを原動力に」 河本結がビッグスコアで連覇へ
2021/03/27 20:16
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 2日目(27日)◇UMKCC(宮崎県)◇6568yd(パー72)
ディフェンディングチャンピオンの河本結がボギーなしの9バーディ「63」とビッグスコアをマークした。8位から後続に4打差つけた通算13アンダー首位へと駆け上がり、2勝目に向けて大きく前進した。
大会初日、「最低ラインで6アンダー」と宣言していた。有言実行へとつなげた先には河本流の狙いがあった。「こうやって(目標とかを)話すことで洗脳しているというか。口にしたことは人としてやらないと、と奮い立たせて、脳に刻み込んでいる」。クリアできるか否かではなく、発することでその言葉に集中する。そんな考え方をしていたという。
高校卒業後はプロへと転身するゴルファーも少なくない中、日本体育大へ進学し、意欲的に学んできた。「体のコンディショニングとかは大学の授業がすごく活きているけど、心理面については自分の性格を知ったり、本を読んだりと我流」。大会前からあふれ出す闘志も「引くところは引いて、攻めるところは攻めて。今までやってきたことを出し切る、それだけでした」とむき出しになることはなかった。
そのうえで、心の中で大事にしている言葉があるという。「『恩返しを原動力に』なんですけど、自分の心の奥底にある『勝ちたい』『私は出来る』『勝つ』という気持ちは沢山の人に応援されていることで出てくる」。3試合ぶりの有観客ともあって、バーディを獲るたびにたくさんの拍手が会場で起きた。「最後まで頑張りたい」と力を込めて活躍を誓った。宣言したからには成し遂げる。そんな意気込みで大会連覇を目指す。(宮崎市/石井操)