「パッティングだけは弱かった…」臼井麗香は初V届かず
◇国内女子◇Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日(21日)◇鹿児島高牧CC (鹿児島)◇6424yd(パー72)
最終ラウンドを首位と5打差の11位から出た臼井麗香は13番までに3バーディを奪って一時は首位に並んだが、終盤の連続ボギーで後退。通算7アンダー5位。ツアー初優勝はお預けとなった。
前半4番で残り115ydからの2打目を40㎝につけ、4mを沈めた5番と連続バーディで折り返した。強い風と雨も降る厳しいコンディションで全体スコアが伸び悩むなか、「3つ取ればチャンスがあるかなと思った」。後半13番(パー5)で1.5mを決めてバーディを奪って通算9アンダーで首位に並んだ。
「知らなかったんですけど、14番でボードがあって気が付いた。でもたくさん1位がいたので、目の前の状況をという感じだった」
心を乱したのは3日間でもっとも強く吹いた風だった。16番(パー5)で第3打を左に曲げた。「左からの風だと思って、左を向いたら余計左に行った」。17番(パー3)は「すっごい風で番手を下げたのにオーバーした」。いずれもパットでもしのげず「悔しかった」。連続ボギーで優勝争いから脱落した。
風の中のプレーで一番気を付けたのは「決めたことだけは全力でやるということ。そのなかでパッティングだけは弱かった。そこは後悔している」と臼井。かつて「全ホールでバーディを狙う」と口にすることもあったが、「今週に関しては風も強いし、落とし穴もたくさんあったので、割り切って守るところは守った」。成長こそ収穫だった。
注目される1998年度生まれの「黄金世代」。成績は活躍する同世代にはまだ及ばないが、次戦は19年に初めてツアーの予選を通過して最終日最終組を回った「アクサレディス in MIYAZAKI」(6位)。「前回の思い出もあるので、優勝争いできる位置にいられるよう、一日一日頑張れれば思う」と前を向いた。