2020年 ツアー選手権リコーカップ

貫禄の国内メジャー2連勝 原英莉花「勝負強さ磨く」全米女子へ

2020/11/29 19:17
大きな自信につながる勝利で海外メジャーへ

◇国内女子メジャー第3戦◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)

原英莉花が初日から最終日まで首位を守る完全優勝で国内メジャー2連勝を遂げた。1打リードから3バーディ、3ボギーの「72」で回り通算10アンダー。勝利を決めた最終18番のグリーン上では右手で拳を握り何度も縦に振った。

ボギーを先行させた2番(パー5)は「自分の中では苦しい展開になってました」となかなか緊張が解けない状態が続いていた。後半13番(パー5)はティショットが右の木に当たり跳ね返りラフへ。残り68ydの第3打を58度で1.5mにつけて、3つ目のバーディを奪った。「木に当たってなかったら林かOBだった。それがバーディでついていた」

アマチュア時代を振り返れば「しょぼかった。実績がなかったので(今が)偽物っぽい感じがする」。かつての自分に今の活躍を伝えても信じてくれないかもしれないが10月の「日本女子OP」で国内メジャー初優勝を飾り「年内にもう1勝」と宣言した。

最終日は終始緊張状態に

有言実行の“メジャー2連勝”を挙げ5年の長期シードを獲得した。目標の一つに挙げる「賞金女王」に向けても、20年は7072万2208円を稼ぎ賞金ランク3位につけている。「(この勝利で)賞金女王に繋がると思うし、海外で戦いたいというのもあるので自信にもなる一歩」と喜んだ。

12月には初の海外メジャー「全米女子オープン」(テキサス州・チャンピオンズGC)が控える。「まだまだ調整しなくていけないショット面やアプローチのバリュエーションの少なさなどあるけど、今の自分でも戦えるように日々、(自分の強みでもある)勝負強さを磨いていきたい」と意気込んだ。(宮崎市/石井操)

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