「2サムの戦いが好き」原英莉花、2日目は渋野日向子と“直接対決”
◇国内女子メジャー第3戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 初日(26日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)
アスリートとして「戦うことが好き」。かねて、そう話す。国内メジャーを初めて制した10月「日本女子オープンゴルフ選手権」の決勝ラウンドを再現するような、同学年・小祝さくらとの2サム同組。原英莉花は「2サムで戦うのは好き。自分のプレーに集中できるのもあるし、さくらちゃんの良いプレーを見ながら、流れ良くスムーズにゴルフができた」と感謝した。
出場枠が制限されるフィールドにおいても、芝目の強い高麗芝グリーンにフラストレーションをため込む選手は多い。「今週はグリーンが全然読めていなくて、(すべてを)キャディさんに任せるじゃないけど、邪念が入るとストロークにも影響が出るので、まずはしっかりヒットすることを考えている」と原も同様。ただ、5アンダーの単独首位に立つと穏やかにうなずいた。
「最終戦だし、自分の中で気合は入っている。楽しんでやろうと思っているし(ミスをしても)イライラせずに集中できたと思う。(セカンドショットは)距離がマッチするクラブで打てなくて、コントロールする距離が残る。アイアンショットがなかなかうまくいっていないけど、アプローチとパターでしのげた。スコアにつながったのかなと思う」
「流れを作れた」と振り返るビッグプレーは、110ydをPWでねじ込んだ2番(パー5)のイーグル。「2バウンド目くらいでボールが消えたんです。上りだったので(見えなかった)。入っていなくてオーバーしたのかなと思っていたけど、キャディさんは『入った』って。奥にこぼれていたら嫌だったので」と派手なアクションはせず、胸の内で喜びをかみ締めた。
前週の棄権を招いた右ひざ痛は回復。2日目は、2位の渋野日向子との2サムラウンドになる。「試合を楽しめたらと思う。練習ラウンドでは(コースに)好感触。そのイメージを崩さずに回れれば、良いところで戦えるんじゃないかなと思う」。まずはメジャー2勝目を見据える位置で、残り36ホールに持ち込みたい。