2020年 ツアー選手権リコーカップ

世界ランクは日本勢4番手に後退 鈴木愛「他人のことは気にならない」

2020/11/26 09:05
鈴木愛は今季初勝利への意欲をみなぎらせた ※撮影は「樋口久子 三菱電機レディス」

◇国内女子メジャー第3戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 事前(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)

鈴木愛は2020年最終戦の開幕を前に「やっと終わるかと。今年は楽しい思い出がひとつもないです。ずっと苦しかった」と笑いながら一年を振り返った。

昨年は3月「ヨコハマタイヤ PRGRレディスカップ」でシーズン1勝目を挙げ、11月「樋口久子 三菱電機レディス」からは3連勝。出場25試合で計7勝をあげて2度目の賞金女王に輝いた。

今季は13試合の出場で未勝利。トップ10は3度で賞金ランキング9位と望むような結果は残せていない。21年への上昇気流をつかむためにも、今大会でのシーズン初勝利は譲れないところだ。

新型コロナウイルス感染拡大で試合数が減り、20年と21年が統合されて1シーズンとなった。東京五輪も21年夏に延期されたが、「オリンピックに向けても、賞金女王に向けても大事なシーズン。この試合で賞金額がひらくと、来年1年あっても追いつくのが厳しくなる。優勝しかないかなという気持ちです」と決意を明かした。

若手の勢いはもちろん感じている。前週「大王製紙エリエールレディス」で2週連続優勝を果たした20歳・古江彩佳が、世界ランキング30位から16位に浮上。同20位の自身が日本勢3番手から4番手に後退した。

「自分がうまくいってないから他人のことは気になっていない。自分のことでいっぱいで余裕がない」。世界ランキングをもとにした五輪ランクで五輪出場選手が決まるが意に介さない。まずは目の前の課題に集中していく。

この日は1ラウンド調整の予定を9ホールで切り上げ、パターとアプローチの練習で汗を流した。今大会は16年から6位、7位、3位、5位と相性は悪くないが、「グリーンの硬さがある分、スコアは出にくい。風もあるコースなので例年以上にスコアは伸びない」と警戒した。

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